死ぬ前に考えてたら、生きる希望が湧いた。
生きることが正しいのか、死ぬことが間違っているのか、
はたまた逆なのか。
今の自分にはわかりません。
死ぬことはいけないことだとはわかります。
でもそれも自分の権利なんじゃないかなとも思います。
全部捨てたい。
こんな多量のモノに囲まれて死にたくない。
モノに支配される人生なんてもうイヤだ。
死にたくない。流行の服ももういらない。
トキメキって、死ぬ瀬戸際の人間にはわからないよ。
今日これにときめいて、明日死ぬかもしれない。
必要なもの、この冬だけのもの。
毛布。スマホ。パソコン、手帳、ペン、カバン、財布。
命。
命さえ、あればいい。
目が見えて、耳が聞こえる。
味わえる。口から食べられる。
言葉が話せる。脳が働いている。心がある。
優しさがある。強さがある。
弱くても、生きていける。
家族がいて、愛する人がいる。ペットもいる。
音楽が好き。紅茶が好き。虹と月と星が好き。
詩が好き。和歌が好き。絵が好き。美術館が好き。
お寺が好き。神社が好き。教会が好き。
全部、モノじゃない。
私を幸せにするのは、モノじゃない。
友達とか家族、愛する人。大切な人たち。
動物。生き物。
命。
「いつか使うかも」なんて、本当になんの意味もない言葉だったんだ。
全部捨てて、愛する人に会いに行きます。
全部捨てる代わりに、愛する人との写真を、プリントアウトします。
スマホの中だけに納めておくのは、なんか違う気がする。